クリニックコラム

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乳児健診とは?受ける時期や内容、指摘される原因、持ち物を解説
2026.08.25
赤ちゃんが生まれてからの1年間は、身体の大きさだけでなく、運動機能や周囲への反応、食事の内容などが大きく変化する時期です。日々成長を感じる一方で、「体重は十分に増えているのか」「首すわりは順調なのか」など、育児中にはさまざまな疑問が生じます。
赤ちゃんの成長には個人差があるため、同じ月齢でも体格やできることには違いがあります。そうした成長の過程を医師と一緒に見ていく機会が乳児健診です。発育や発達、栄養状態などを確かめながら、育児中の疑問について相談することもできます。ここでは、乳児健診の時期や内容、発育・発達で確認されるポイント、受診時の持ち物について解説します。
乳児健診とは
乳児健診は、赤ちゃんの成長や健康状態を定期的に見ていくための健康診査です。身長や体重、頭囲などを測り、これまでの成長の経過を見ながら、医師が身体の状態や発達の様子を診察します。
また、普段の様子を保護者から聞き、授乳や離乳食、睡眠、排便、発達、アレルギー、予防接種などについて相談することも可能です。病院を受診するほどではないものの気になることがある場合にも、小児科医へ相談する機会として活用できます。
乳児健診を受ける時期
乳児健診を受ける時期や実施方法は住んでいる自治体によって異なります。乳児期には1か月児健診、3~4か月児健診、6~7か月児健診、9~10か月児健診などが行われることがあります。ただし、すべての健診が全国で同じ時期に実施されているわけではありません。
富田林市では、1か月児健康診査と生後10か月ごろの乳児後期健康診査を医療機関で実施しています。4か月児健康診査は富田林市立保健センターで行われ、その後も1歳7か月児、3歳6か月児、5歳児と成長段階に応じた健康診査があります。対象となる時期が近づいたら、自治体から届く案内や母子健康手帳を確認しておきましょう。
乳児健診では何をする?
乳児健診では、身長や体重などを測定し、出生時からどのように成長してきたかを確認します。体重の数値だけを見るのではなく、これまでの推移や身長とのバランス、授乳や食事の状況などもあわせて確認します。
小児科の診察では、心音や呼吸音、皮膚、頭部、腹部、四肢などの状態に加えて、月齢に応じた運動発達や反応を確認します。赤ちゃんは自分の症状を言葉で伝えられないため、授乳量や睡眠、排便、機嫌、身体の動かし方など、家庭での様子も大切な情報になります。
月齢によって確認する発達は異なる
赤ちゃんの発達は、月齢が進むにつれて少しずつ変わっていきます。3~4か月ごろであれば首のすわりや人への反応、手足の動きなどを確認します。その後は、寝返りやおすわり、物への興味、身体の使い方など、成長段階に応じて見るポイントも変わります。
ただし、「この月齢なら必ずこの動作ができる」という基準だけで判断するものではありません。出生時の状況やこれまでの発達の流れ、家庭での様子などを含めて確認します。健診で経過観察となっても、すぐに病気と判断されるわけではなく、一定期間後に改めて確認することがあります。
乳児健診で発育・発達について指摘される原因
乳児健診では、体重の増え方や運動発達について少し詳しく経過を見たほうがよいと判断されることがあります。体重の増加が緩やかな場合には、母乳やミルクを飲む量が少ない、うまく飲めていない、離乳食が進みにくい、嘔吐や下痢が続いているなど、さまざまな原因が考えられます。一方で、もともとの体格や成長のペースによる場合もあります。
運動発達がゆっくりしている場合には、個人差だけでなく、早産など出生時の状況や筋肉の緊張、神経や筋肉の働き、身体の病気などが関係することもあります。発達の速さだけで原因を判断することはできません。これまでの成長曲線から大きく外れてきた、できていた動作ができなくなったといった変化がある場合は、次の健診を待たず小児科へ相談することが大切です。
授乳や離乳食についても相談できる
乳児期は、母乳やミルク中心の食事から、少しずつ離乳食へ移行していく時期です。しかし、1回に飲む量や食べる量には個人差があり、「ほかの赤ちゃんより食べない」と心配になることもあります。食事量だけではなく、体重の増え方や機嫌、排便なども含めて状態を確認します。
乳児健診では、授乳や離乳食の進め方についても相談できます。離乳食を始める時期や食材の増やし方、食物アレルギー、予防接種など、家庭で判断に迷うことがあれば健診時に伝えてください。
乳児健診を受けるときの持ち物と準備
乳児健診を受ける際には、母子健康手帳や自治体から交付された受診票などを準備します。当院では、記入済みの受診票、母子健康手帳、マイナンバーカードまたは資格確認書、子ども医療証が必要です。身体計測の際に衣服を脱ぐことがあるため、バスタオルなどを用意しておくと便利です。
また、「ミルクの量が少ない気がする」「寝返りをまだしない」など気になることがあれば、事前にメモしておくと伝え忘れを防げます。一時的に気になる症状が現れる場合には、家庭での様子を記録しておくと診察時の参考になります。
乳児健診を赤ちゃんの成長を確認する機会に
乳児健診は、赤ちゃんの身長や体重を測るだけではなく、身体の発育や運動発達、栄養状態、日常生活の様子などを確認する機会です。必要に応じて、早い段階で診療や支援につなげる役割もあります。特に異常を感じていない場合でも、継続して成長を確認することが大切です。
当院では、健康なお子さんと風邪や感染症の症状があるお子さんとの接触を避けるため、予防接種・乳児健診にクリーンタイム制を設けています。乳児健診は平日の9時00分~9時30分に実施しており、WEB予約のほか、電話や外来受診時にも相談できます。赤ちゃんの成長や発達、授乳、離乳食、予防接種などで気になることがあれば、乳児健診の機会を活用してご相談ください。