クリニックコラム

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じんましんとは?
2026.02.25
じんましんは、年齢や性別を問わず、多くの人が一度は経験する可能性のある皮膚症状です。突然皮膚が赤く盛り上がり、強いかゆみを伴うため、不安を感じて受診する人が多く見られます。一方で、短時間で消えることも多く、軽く考えられがちな側面もあります。じんましんの原因には体の免疫反応や体内の不調による要因が関わっている場合もあるため、特に小児では原因の見極めが重要になります。
じんましんとは?
じんましんは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がる膨疹が現れる状態を指します。膨疹は数ミリから数センチ以上になることもあり、形や大きさが変化しやすい点が特徴です。
多くの場合、数十分から数時間で跡形もなく消えますが、別の場所に次々と現れることもあります。このように短時間で症状が変化する点が、湿疹や感染症による発疹とは異なる特徴です。
じんましんの仕組み
じんましんは、皮膚に存在する肥満細胞からヒスタミンなどの物質が放出されることで起こります。これらの物質が血管に作用し、血管が広がったり、血液成分がしみ出したりすることで、赤みや腫れ、かゆみが生じます。
この反応はアレルギーに限らず、物理的刺激や体調の変化によっても引き起こされます。そのため、必ずしも特定の食べ物や物質が原因とは限らない点が重要です。
じんましんの原因
じんましんの発症には、食物や薬剤、感染症、疲労、ストレス、気温の変化など、日常生活のさまざまな要素が関係します。特に小児では、風邪などの感染症をきっかけに発症する例が多く見られます。
一方、成人では原因が特定できないケースも多く見られます。検査を行っても明確な誘因が見つからない場合があり、その場合でも症状そのものに対する治療が行われます。
急性じんましんと慢性じんましん
じんましんは、症状が出てからの期間によって分類されます。発症から数日から数週間で治まるものは「急性じんましん」と呼ばれます。多くは一時的な刺激や感染症が関与しています。
一方、6週間以上繰り返し症状が続く場合は「慢性じんましん」とされます。慢性の場合、日常生活への影響が大きくなるため、継続的な治療と経過観察が必要になります。
じんましんの診断
じんましんの診断では、症状が現れた時期や持続時間、出現する頻度などについて詳しく問診が行われます。あわせて、食事内容や生活習慣、直前の体調変化なども確認し、発症の原因を総合的に判断します。
必要に応じて血液検査などを行い、感染症や他の疾患が関係していないかを調べます。小児の場合は、年齢や成長段階を踏まえ、全身状態への影響にも配慮しながら診断が進められます。
じんましんの治療
じんましんの治療は、抗ヒスタミン薬による内服治療が中心です。かゆみや膨疹を抑えることを目的として使用され、症状の強さや経過に応じて薬の種類や用量が調整されます。
症状が落ち着いていても、自己判断で服用を中止すると再発することがあります。そのため、医師の指示に従い、継続的に治療を行うことが重要です。
じんましんの予防
じんましんの再発を防ぐためには、生活習慣の見直しが役立ちます。睡眠不足や過度な疲労を避け、規則正しい生活を心がけることで、症状が落ち着く場合があります。
また、強く皮膚をこすったり、急激な温度変化を与えたりするとで悪化することがあります。入浴や運動の後にかゆみが強くなる場合もあるため、症状が出ている間は皮膚への刺激をできるだけ避けることが大切です。